好き
大学時代、クラシックギターのアンサンブルサークルに所属していた。クラシックの曲を楽譜化し、部員皆で3パートに分かれて演奏する。あの頃は気楽で、でも真剣で、楽しかった。 当時、後輩が引っ張ってきて演奏していた曲で、思い出深い曲がある。それがビ…
他人の誘いでライブに行ったことがことがきっかけで好きになったミュージシャンというのは、実はそういない。まず自分で見つけて「好きになる」ことから始まって、その先に、ではライブに行ってみようか、となる。私にとってのその例外が、彼らだ。 クライア…
THE YELLOW MONKEYが復活したことで歓喜した2016年。それから今日までの、自分の音楽にまつわる豊潤な思い出が胸を覆う。その中で最も自分を躍らせた新曲が、DANDANだ。復活以降のTHE YELLOW MONKEYの集大成として勝手に位置づけている。 かつて吉井さんは「…
「お気に入り」というとちょっと違う気がするけれど、自分が仕事をとおしてつくりたかった価値を、端的に言うとこれに尽きると思う。だから、大学を卒業してから今日までの自分の社会人としての動きは、これをつくること(もしくはそれを手伝うこと)という…
はじめての出会いは、上野のテラデマルシェだった。その時は、手作りのバンダナを見てきれいだなぁと思ったくらいで、正直を言うとあまり気にとめていなかった。ハンカチにだってそれほどこだわりはなかった時期だ。記憶している限り2度目の出会いが、当時…
私はこういうのを読むような人間です。そう他人に思ってほしくて、背のびして手にした本はたいてい、読み終わるのに時間がかかる。そもそも、読み始めるのに時間がかかる。世の積読の大半はこうした「自分を大きく見せたい」という欲望によるものなのだと思…
蔵書票を、つくった。自分が手にする本との付き合い方を深く考えるきっかけとなる出会いだった。3年前の話だ。 一筆箋やポストカード、封緘紙に包み紙など。たくさんの紙文具をつくる作家「久奈屋」を知ったのは、4年前の夏ごろ。味のある絵が特徴で、初めて…
自分が覚えている最初の記憶、それはテレビの音楽番組で「球根」を歌っている姿だったと思う。それよりも前の曲、例えば「楽園」だったり「SPARK」だったり、これらの曲も知ってはいたのだと思うけれど、「球根」の時ほどの衝撃は受けなかったのだろう。長い…
決まった一つの答えがあり、その答えにたどり着けば正解、という明確なゴールがあるから。そうやって好きな理由を言葉で言い表すことが当時できたかというと疑問だけれど、いくつかある教科のなかでは、算数が好きな少年だった。難しめの問題を解くことがで…
win a losing game. 「逆転勝ち」をテーマにしたこの腕時計にひかれたのは、大学生の時だ。新宿のヨドバシカメラ時計館で、ひとめぼれしたのだったと記憶している。当時からなんとなく腕時計が好きで、かっこいいものをと探しているなかで見つけたのは、剣を…
テレビ神奈川(tvk)の音楽バラエティ番組「sakusaku」を、youtubeで投稿されているのを毎日観ていたのは、10年くらい前のことだ。 千葉県民で神奈川のローカルテレビ局になじみがなく、そもそも自宅にテレビがなかったものだから、テレビでリアルタイムで観…
恥ずかしながら、というべきか、遅ればせながら、というべきか。学生時代は全く本を読まないダメな学生だった。そのときは多分読書のことを「勉強のためにやらなければならない義務」くらいに重くとらえていて、本の内容が頭に入ってこないことにイライラし…
日本を代表するロックバンドのリーダーとしての彼も好きだけれど、一人のギタリスト、一人の男として、本当にかっこいいと思う。高校大学くらいのときに、こういう優しさというか、器の大きさというか、そういったものを持つ大人の男になりたいと思った。メ…
前職を退職するときに、職場の仲間からプレゼントをいただいた。7年前のことだ。 給料ドロボーであった自分に対する後ろめたさから、受け取るのをためらうくらいの立派なボールペンだ。ちゃんとこのボールペンを持つものとして恥ずかしくないよう、次の仕事…
大学時代にクラシックギターで演奏することを心の底から楽しみ、またいろいろな曲を聴いた。自分にとってはピアノ曲というよりはギター曲だ。もちろん原曲はピアノで楽しむ。だけど、ギターで弾くからこその面白さというか、軽快さを感じていた。 ラグタイム…
昔、NHKの教育番組をなんとなく観ていたおぼろげな記憶がある。「クインテット」その単語の意味はもちろん知らない。のちになって、五人組、五重奏という意味だったことを知り、センスのあるネーミングだとようやく気づいた。大学時代に三重奏のカッコよさに…
洋画をほとんど観ない自分にとっての、数少ないレパートリー。出会いはレンタルだったと記憶しているから、好きな映画、というとちょっとニュアンスが違うけれど。 中学生くらいの時だっただろうか。当時実家になぜかTSUTAYAの「シネマハンドブック」があっ…
そのイタリアのブランドを、バッグからではなく、腕時計から知ったというのは、たぶん私くらいではないだろうか。 実際、バッグが発祥のようだし、世間でこのブランドのものを見るときはたいてい、バッグだったりする。イタリアの国旗のストライプが入ったリ…
5月にオープンしてから、毎週末必ず立ち寄っているカフェがある。かねてから、自宅近くでの自分の居場所みたいなものがあったらいいなぁと思っていた。そんななかでの奇跡の出会い。発端は、去年の大家さん企画の手作り市までさかのぼる。 ★ 自宅のすぐ隣の…
きっかけは、勝どきで開催している「太陽のマルシェ」だったのだと思う。公園にテントを立てて、野菜やジャムなどを売る。そこにたくさんの人が集まって賑わう様子がすさまじくて、こういうのがまちづくりなんだ、こういう場所をつくることがまちづくりなん…
「NO MUSIC NO LIFE」なんてかっこいい言葉を使って、自分の人生を音楽にゆだねるつもりはないけれど、それに近いくらい、自分になくてはならない音楽がここにある。中学時代に、たまたま彼らの音楽に出会えてよかった。 1998年の4月か。ミュージックステー…
いまでこそ国民的刑事ドラマとなった「相棒」だけれど、シリーズとしてスタートした当初から、そのストーリーは格別に面白かったと思う。好きな俳優さんが出演しているから、とか、男二人が互いに協力しながら、弱点を補いながら事件を解決していくというテ…
ハンス・J・ウェグナーの家具に惚れた。GE290の一人がけソファからは、最高級の贅沢な時間を自宅で過ごせるのではないか、と思うほどの心地よさが伝わってくる。そしてサイドボードのRY25やRY26も圧巻。なにひとつ無駄なものがなくて、何年たってもデザイン…
今思うと、よくそれで勉強してこれたな、と心配になるくらい、読書をしない子供だった。学校の図書室で本を借りた記憶というのが、ほとんどない。本を読んで感動して、人生のバイブルに出会った、とかそんな美しいエピソードもなく、ただ下手なりに剣道部で…
youtubeで「オトナの!」を観ている時期に、出会った。OKAMOTO’Sのハマ・オカモト君と一緒に出ていて、良いお兄さん感を出していたけれど、自ら自分のことを「ちゃんとしていない」と言い、10歳年下のハマ・オカモト君のことを「しっかりしているんですよ」…
銀座が好きだ、なんて言ったら、なんてオトナな男なんだろう、なんてシブい遊び人なんだろう、なんて思われるかもしれないけれど、それは違う。いわゆる大人の社交場、飲み屋や鮨屋に行きつけているのかというと、そんなことはない(というか、一度も行った…
思い出すのは、決まって、大学時代だ。大学への入学と時をほぼ同じくして彼らは動き始め、そして、暴れまわった。LUNA SEAを失った私が彼らにすがるのは、必然だった。 大学時代、入っていたクラシックギターのサークルで、自分のギターケースに、蜘蛛のシル…
数あるカフェチェーンのなかで、自分に一番なじみがあり、自分にとってのストーリーがあり、パッと快適なイメージが思い浮かぶのが、エクセルシオールだ。 事務所のすぐ近く、駅前のエクセルシオールに、朝入るのが、良い。7時くらいから空いているので、朝…
彼らの曲を聴きながら、書いている。 LUNA SEAきっかけでツインギターに魅せられて以降、いろいろなツインギターの形を聴きかじってきたが、アコギ2本だけで創られる、こんなにも広がりのある世界を知れたのは、画期的だった。役割分担がしっかりしていて、…
大学時代から、お世話になっている。大学時代の、数々の楽しい思い出を私に運んでくれた、立役者といってもいい。ただでさえ、友達作りがヘタな自分。もし彼と出会わなかったとしたら、根暗な大学生活を送っていたに違いない。初めて部室の門を叩いたときの…