THE YELLOW MONKEYが復活したことで歓喜した2016年。それから今日までの、自分の音楽にまつわる豊潤な思い出が胸を覆う。その中で最も自分を躍らせた新曲が、DANDANだ。復活以降のTHE YELLOW MONKEYの集大成として勝手に位置づけている。
かつて吉井さんは「LOVE LOVE SHOW」を究極のお気楽ソングだと言っていた。「だって『頑張っちゃうもんね♪』ですからね」作ろうと思って作れないのがお気楽ソングなのだとか。LOVE LOVE SHOW が23年前の曲だとすると、時を経て、いまのTHE YELLOW MONKEYにとっての究極のお気楽ソングが、DANDANだと思っている。そこにあるのは「頑張っちゃうもんね♪」と軽く言ってのけるようなスタンスではなく、「始まったばかりでそんな気にしないでいいよ」と慰めてくれる、そんな大人の包容力だ。そうだ、自分が「これ好きだなぁ」と思う曲にはたいてい、こういう跳ねた感じ、行進するようなリズム、底抜けにポジティブな空気がある。
どんな夢も叶えるあなたに会えたよ
どんな痛みにも耐えるあなたに会えたよ
「どんな夢も叶えるバンドができたよ」と言ってのける彼らに、どんな夢も叶える自分の姿を見せたい。また会えるのを待っている。
