このドラマに対する自分の想いを一言で表すと、それはつまり「推し」である。そのことに気づいたのは本当につい最近のことだ。なんだ、いままで深く考えたことがなかっただけで、簡単なことだったんだ。
VIVANTというテレビドラマが大人気のようだ。テレビ局の前にあるオブジェをSNSにアップして「推し活」と表現していることに接し、ああそうか、私は長いこと「推し活」をしていたのか、とはっとした。その表現をテレビドラマに当てはめたことがなかっただけに、びっくりした。過去作のストーリーを「シーズン〇の第●話は『■■■』で、この場面が感動的で・・・」と頑張って記憶していた私は、誰に頼まれるでもなく、ただ快楽を得る、それだけの理由で、二人を推していた。ただ観るだけでなく、サブタイトルを放送順に覚えるなどという、大抵の人がやらないであろうことをした。それくらい面白いドラマはこれしかないと、今でも思っている。ちなみにVIVANTは、観ていない。ほんとうについ最近まで「ヴィヴァント」と読んでいたくらい、何も知らない。観始めたらはまってしまいそうで怖いというか、「相棒」に匹敵するドラマにはもう会いたくない。うっかり会ってしまったら、人生疲れてしまって仕方ない。
亀山薫は人生のお手本。フライトジャケットは似合わない自信があるけれど。短髪で、前髪を立たせて、年齢を重ねても精悍な顔つきで、あまり難しいことは言わなさそうで、おちゃめなことばかり言い、しかし、ここぞという時には目つきを変え、正しいことを大真面目に言う。そういう男になりたいという気持ちは、これから何年経っても変わらない気がする。


