日曜日、久しぶりに「あまり」仕事のことを考えずに一人、出かけた。
まずはずっと行こうと思っていた蔵前の「透明書店」へ。今年2月に、前職でお世話になった方に久しぶりにお会いした際、そういえば蔵前に面白そうな書店があるよ、と教えてもらったのだった。透明書店という名前は知ってはいたものの、詳しく調べたことはなかった。シェア本棚って、あそこのことかな?と紹介され、行かなければと思いながら、10月になってしまった。
駅を降りてすぐのビルの1階にある透明書店、店内は静かで、思っていたよりも広かった。新刊書だけでなく、古本も、ZINEもあった。店内に入ってすぐ左手の棚のエッセイ特集は、私のための本棚ですか?と聞きたくなるような、絶妙なセレクトだった。そして奥にはシェア本棚があった。参加している棚主も多く、シェア本棚として充実している様子が伺えた。本を紹介したい、スモールビジネスを興したい、という方はイメージ以上に多いのだろうと想像する。これは今後も行って、棚の動きを見ていきたいと思った。
次に銀座SIXにある蔦屋書店へ。ここもクライアントに教えてもらった。代官山に比べたら規模は落ちますが、という事前情報だったので、期待のハードルを下げていた。その分、充実していたことへの驚きが大きかった。建築やアート、日本文化や歴史の書籍が多く、その手の本を探したい時はぜひ行くべき本屋だと思った。充実しすぎている。ただ、いわゆる一般書、普段よく手に取るエッセイや人文書は少ない印象。ずらっと新書が並んだ棚から新書を選ぶ、なんてこともしづらい。
その後は歩行者天国と化した賑やかな中央通りを突き進んで三越に行き、奮発して仕事用の服を買い、そそくさと帰り道へ。しばらく行けていなかったウラヤスマーケッツでマヨネーズとパスタを買い、南行徳駅まで歩き、ニキベーカリーでパンを買い、帰宅した。夕方になっていた。
あまり人とコミュニケーションをとるような時間ではなかった。三越の紳士服屋の店員さんとのやりとりと、ウラヤスマーケッツで市川さんと一言二言やりとりした程度。少なくとも市川さんとは、もうちょっと会話をすべきだったと後悔している。自分自身、今日はそんな他者との交流がしづらい精神状態だったようだ。昼間、何時に家を出て、何時の電車に乗って、何時から何時までここにいて、何時には次に行かなくてはいけなくて、と事前に計画を立てて、その通りに一人黙って目的地に行き、買うべきものを買い、見るべきものを見て、寄り道せず帰ってきた。独り暮らしの頃はほぼ毎週末、(時間割までは組まないにせよ)こんな一人時間を過ごしていたのだった。久しぶりにその頃の、くすぶりながらも自分なりに楽しんでいた時間の過ごし方を思い出した。