誰に当たっていいか分からない苦しみの中を

まとまった休日があれば、その時間を使って溜まっている事務仕事を片付けよう。そうやって休日になる前はいつも決意しているのだけれど、それが思い通りにいった試しがない。たいていが、ぐだぐだしているうちに時間が過ぎていき、夜になり、もう寝よう、となる。今週もそうだった。あれ、と思うの、何度目だろうか。

 

またコロナウイルスが蔓延しているようだ。油断をしていると、忘れたころにやってきては、人を怖がらせる。日中ちょっと頭が痛くなったりすると、もしかして、と不安になる。本当に鬱陶しい。「ただ誰のせいでもない。この感情ってなかなか経験できるものじゃない」10周年を祝う野外ライブの直前、強風でステージのセットが崩れた時の様子を語った真矢をふと思い出した。誰に当たったらいいのか分からない、そんな苦しさの中をいま、まさに生きている。実は成熟した大人になるための階段をきちんとのぼっているのかもしれない。他人のせいにするのではなく、責める相手を何としても探そうとするのでもなく、責める先が見つからない苦しさを受け入れ、耐えること。そうすることの中に人間の強さがあるのではないかと思っている。

 

youtu.be