やろうと思っていたことが、期日までにできなかった。そういうときに人は、ものすごく大きなストレスを感じるのだと思う。自分はできると思っていた。これくらい簡単だ。自分に自信があればあるほど、できなかったときの落胆が大きい。あれ、自分はこんなこともできないのか、と落ち込む。そうして明日以降のやる気もなくなってくる。まさに負のスパイラルだ。
こうした循環から身を守る現時点での解決法は、過信しないこと。きっとそれだろうと思う。できなくて当たり前。何かしらの障害が自らを襲い、やりづらくするに決まっている。そうやってハードルを下げておけば、できなかったときには「ほら、思った通りだ」と開き直れるし、もしできれば「奇跡が起きた!」と驚ける。
問題は、ハードルを下げることに慣れると、下がった状態が自分の力になってしまうということ。これは自身の成長、成熟という観点からは避けたい。いつもほんのちょっとだけ力を入れて働き、昨日までできなかったことをできるようにしたい。少しずつでも良いから、その繰り返しで自らの力の折れ線グラフを右肩上がりにしていきたい。パッと見、平行線じゃないかと思うくらいの、ほんのちょっとの傾きでも良い。
自分の期待値を下げておけ。よく言われるけれど、実際は難しい。下げ過ぎると自堕落になるからだ。怠け過ぎず、かつ緊張しすぎない。そのさじ加減に、正解はない。