熱中症になる前に

昼間、仕事があって外に出たら、暑さで身体がやられてしまうのではないかと本気で思った。走ったわけではない。運動と言えるようなことは一切していない。ただ駅を出て、目的地まで歩き、建物の点検をして、また駅に帰ってきただけだ。それだけなのに、直射日光が背中を突き刺し、身体からエネルギーを奪う。あれ、毎年こんなに苦労してたっけ?と疑問に思ったくらいだ。去年は?確かに暑くて外を歩くのも嫌だった記憶はあるけれど、これほどだったっけ?

 

もともとペットボトルの飲み物を買うだけの理由でコンビニに立ち寄るのが嫌いな性分だった。外で飲料を買うのは無駄なこと、くらいに思っていた。それくらい、喉が渇くことに対する耐性があった。しかし今日は、絶対にそうは言っていられないと思った。熱中症で倒れる自分の姿がすぐに目に浮かぶ。コンビニでアクエリアスを買い、昼ご飯を食べるために立ち寄ったそば屋で水をがぶ飲みした。

 

飲み物を買うためにコンビニに寄るとか、自動販売機に駆け込むとか、「暑いですよね。喉乾きますよね。熱中症になるし、あぶないですよ。さあ飲んで」という商戦に乗らされているようで嫌な気持ちにもなるのだけれど、まあそうは言っていられないのだな、と思うようになった。実際に喉は渇くし、飲まないでいると本当に危ないし。