どんなに不本意な人生であっても

お題「忘れられない映画やドラマのセリフ」

 

どんなに不本意な人生であっても、逃げずに、立ち向かうことでしか、本当の幸せを手に入れることなどできません。

 

「相棒」で特に好きな話。夜行バスの中。愛人を撃って海外に逃走しようとする月本幸子(鈴木杏樹)をつかまえようとする右京のセリフだ。復活前の亀山薫のシーズンだから、もう18年くらい前のストーリだろう。(※)

 

幸子という名前に似合わない不幸続きの人生に嫌気が差して、逃げようとする幸子。そんな彼女をそっと、しかし強く諭す右京のセリフがずっと心に残っている。私は彼女のように不幸続きを呪うような境遇だとは思っていないけれど、「仕事にしても暮らしにしても、なんだか上手くいかないなあ。人生、本当にみんなそういうふうにできているものかね」と、投げやりになることはたくさんある。そういうときに、このセリフを投げかけられたらと考えると、ちょっとだけ踏ん張れるような気がする。

 

月本幸子。幸せな子と書いて、幸子です。

 

最後にそう微笑んで、堂々と名乗る幸子のように、自分に自信をもって歩いていくことができるなら。自らの境遇を呪うような日々にも、意味があったと言えるのだろう。

 

(※)Season4 第19話 ついてない女

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