シーズン8が終わってしまいましたが、まだその余韻に浸っています、「相棒」
神戸尊が改めて特命係の一員として右京に認められて瞬間。
感動しました。
そんな感動さめやまぬ中、どんどん更新していきます、「相棒」カテゴリ。
この3連休、ほとんどなにもしなかったので、改めてツタヤでDVDを借りて観て、しっかりと紹介しようと思います。
ぼくが自信をもって面白いと断言できる傑作。
シーズン4の第19話「ついてない女」です。
月本幸子は「ついてない女」だった。司法書士事務所の夫を城代金融に利用されたあげくに自殺に追い込まれ、幸子はその復讐で向島を射殺する。これで「ついてない私」とはおさらば。海外に逃げてのんびりと暮らそう。そう胸に決めて成田へと向かうが・・・
その途中で車がエンスト。そこに偶然通りかかった右京と薫。空港まで乗せていくと言われ、喜ぶ幸子だったが、彼らが警察だと知ってびっくりする。新宿で降ろしてもらい、そこで成田行きのリムジンバスに乗るのだが・・・
幸子を不審に思った右京がそのバスに同乗。驚く幸子。いろいろと尋問する右京。その間、エンストした車を手がかりに、薫が殺害現場を突き止めていく!!
まさに頭脳勝負と体力勝負の融合。
これぞ相棒ならでは、という作品です。
成田へと向かうリムジンバスを舞台に、制限時間内に殺害現場を突き止めていく本作には、(実際はそうではないのだが)カーチェイスやバスジャック事件等に似た興奮があります。
そして、数ある相棒のストーリーの中で、サブキャラクターものの作品の中では最高傑作と言えると思う。
これを観て鈴木杏樹が大好きになった。
月本幸子にめちゃめちゃ感情移入した。
実際、もう何度も観ているのだが、今日観てまた涙が出た。
特に最後、取調べのシーン。
右京「あなた、ついてるじゃありませんか」
幸子「えっ・・・」
三浦「じゃあ調書を書いていきます、まず、お名前は?」
幸子「月本幸子。幸せな子と書いて、幸子です(にっこり)」
・・・・・
ここ!ここでちょうど「鈴木杏樹」のテロップが出る!!
このタイミングがすごい!!!ここは何度見ても鳥肌が立つ!!!!
今まで自分を「ついてない女」と思い続けていた幸子。しかし実はついていると知って、「幸子」として自信を持って生きていく決意をする。
そして、右京の説教も秀逸。
「あなたは月本幸子以外のなにものでもありません。どんなに不本意な人生であっても、逃げ出さずに立ち向かうことでしか、本当の幸せを手に入れることはできません」
・・・この格言、ギネスにでものせてくんないかなぁ・・・
実はこの話には続きがありまして、シーズン6で「ついている女」「狙われた女」として続編が登場します。
このように続編としてストーリーを大きくしている点からも、この「ついてない女」が相棒の中で重要な位置づけをもっていることが分かります。
その続編「ついている女」「狙われた女」については、次週紹介しようと思います!!