先日。
行きつけのおしゃれな美容院でのこと。
髪を洗ってくれたのは、ぼくより年下のかわいい女の子。
ただし、ただのちっちゃい女の子と侮るなかれ、彼女はエステティシャンの資格みたいなのをちゃんと持っている。
そんな彼女との会話。
彼女(以下「Iちゃん」)「あっ今ぁ、ケータイの待ち受けのかわいい犬が見えたんですけどぉ。飼ってるんですか?」
ぼく(以下「直毛オバケ」)「(・・・すげぇ、マナーモードにするためにちょっと画面出したその瞬間にぱっと画面を見て会話のネタを探す。この娘、ただものじゃねぇ)えっ、そ、そうでしょ。実家の愛犬。パグだっけかな。ブルドッグだっけかな。癒されるんだよぉ(デレデレ)」
Iちゃん「へぇ〜かぁわいいぃ〜〜・・・」
(中略)
Iちゃん「休みの日なにして過ごしてます?」
直毛オバケ「休みの日ねぇ。おれ営業職だからさ、平日は否が応でも人と会うから、その反動で休日はホントぼけぇっとしてるな。何するわけでもなく。まぁ1週間分の買出しでサティには毎週出没するけど」
Iちゃん「あっサティね。私もよく行きますよぉ。ヴィレヴァンとかぁ。」
直毛オバケ「び、びればん??」
Iちゃん「あぁ、ヴィレバンです。ヴィレッジヴァンガード」
直毛オバケ「ああああ、Village Vanguardね。そ、それくらい知ってるよ(汗)」
Iちゃん「そ、そうですか。あそこは好きですね」
直毛オバケ「えっサティにヴィレッジヴァンガードあるの??」
Iちゃん「ありますよぉ。CD売り場のとなり」
直毛オバケ「へぇ〜〜。長いことサティにはお世話になってるけど、ヴィレッジヴァンガードがあるのは知らなかったわ。今度行ってみよ」
・・・・・
そして後日。
本当にあったサティのヴィレヴァンへ足を踏み入れる。
ドンキホーテを彷彿とさせる通路の狭さと店舗内商品密度の高さに若干気分が悪くなりながらも、みたことない味のプリングルスとかがあるあたり、さすがヴィレヴァン。
そこでこの本に出会いました。
ここでしか買えないと錯覚し、買いました。
京都のこころ A to Z 舞妓さんから喫茶店まで 木村有子 ポプラ文庫
はい、長い前置きで恐縮です・・・
ぼくの大好きなまち、京都。
いつか住んでみたいまち、京都。
「なにが好きなの?」とたずねられても、明確な答えがないのが悔しいですが、それでもなんか好きなまち、京都。
そんな京都の京都らしさが詰まった一冊。
AからZまで、26項目の京都がぼくを都への旅に誘ってくれます。
「M」:舞妓
舞妓さんの使うものをいろいろ扱っている店「幾岡屋」
舞妓さんが使う「花名刺」なるものを、個人的に注文できるらしい。
やわらかいタッチの自分名刺。世界でたった一つの名刺。う〜ん、うらやましい。男のぼくには似合わないが。
「V(view)」:京都の景色
わくわくする京都の風景集。
著者曰く「京都をわくわくしながら歩きまわる旅行者、という、私がもう持ち得ない視点」で撮った写真集。
これを見てわくわくした自分が、ちょっと嬉しかった。
「X(交差点)」:上ル、下ル、西入ル、東入ル
これは京都に詳しい友人にあらかじめ聞いていたのだが、改めて読んで、その特殊さに驚いた。
京都の碁盤目状の街並み。
そのある場所の住所は「南北にまっすぐ走る通りの名称と、東西の通りの名称との組み合わせである交差点から、『上ル、下ル、西入ル、東入ル』のいずれかを付け加える」とのこと。
京都における公式
「南北の通りの名称×東西の通りの名称+どの方角寄りか=住所」
・・・恐れ入りました。
他にも京都の魅力満載。京都に興味の有る方必読です。
Iちゃん、ヴィレヴァンのこと教えてくれてありがとう。