Season11-14 バレンタイン計画

慶明中学校の裏サイトに「2月14日午前8時半、計画を遂行する。これは復讐だ」 という書き込みがあったことから、右京と享は警備に向かう。8時半になると、突然校内にジャズの「マイファニーバレンタイン」が流れ、屋上から「ハッピーバレンタイン」と書かれた垂れ幕が落ち、「教科書なんて捨てて恋をしろ。復讐成功」などと書かれた紙がばらまかれる。そして屋上から降りてきた藍沢祐介が、階段で足を踏み外して転び、意識を失ってしまう。

 

屋上へ行ってみると、ジャズの名盤のレコードが砕かれて捨てられていた。祐介は何をしようとしていたのか。砕かれたレコードは何を意味しているのか。

 

一方、祐介がもっていたレコード買取見積書のレコード店へ向かうと、店主の白石が何者かに殺されていた。その白石が、祐介の兄・弘信がひったくりに襲われている女性を助けようとして殺されてしまった事件現場に、居合わせていたことが分かる。祐介のいたずらと白石殺害の関連は?

 

 

テーマは「親の、子への愛と嫉妬」か。「聖戦(http://bibbidi-bobbidi-do.hatenablog.com/entry/2013/01/05/230736)」や、もっと昔だと「蜘蛛女の恋(http://bibbidi-bobbidi-do.hatenablog.com/entry/2012/11/04/204522)」に匹敵するような、悲しい話だった。中園が特命係に命令した理由が最後に分かる、ちょっとした面白い場面はあるものの、全体を通して、非常に重たい家族の闇の部分が支配していて、見ていてつらかった。

 

犯人による白石殺害には、少し違和感があった。大きな嫉妬を抱いたにせよ、殺害に至るまでが短絡的すぎやしないか、と。それとも、平常心を失うほど狂ってしまった、それほどの愛情を注いでいた、ということの現れと見るべきなのか。

 

相棒 season 11 DVD-BOX II (6枚組)

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相棒 season11 下 (朝日文庫)

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