本との距離感

自宅の本棚からはみ出している本を、少し処分したりしながら、本棚という枠内でおさまるように蔵書をコントロールしようと思い立った。何度も繰り返している「本を増やしたい」「もう読まない本を処分したい(これ以上増やしたくない)」の終わらない戦い。その気持ちはバイオリズムのようなものだ。ある日にはどうにも処分したくてウズウズしているのに、数日経つと、いやいや、置いておこう、と気が変わる。それが今は、割と長めの「増やしたくない」周期に来ている。

 

本棚の中に入り切らず、上に無造作に積んでいた主に文庫・新書関連を、一部は本棚に詰め込み、一部はドライエリアの本棚へ。そしてドライエリアの本棚を整理し、入りきらない本を、上に積んでおく。これらは、来週以降処分しようと思う。

 

本に対する未練と言うか、執着のようなものが、徐々に少なくなってきていると感じる。大好きで、手放したくないと思える本であっても、たいていの本は、また新刊で買うことができるのだから(新刊で手に入れられないような希少な本はそもそもほとんど持っていない)、自分で抱えておくメリットがない。うっかり手放して、仮に数年後に後悔しても、どうしても読み返したかったらその時にまた買えば良い。そう思えるようになったのが、本との距離感をうまく保てるようになった証だと思っている。