本を買ってプラマイゼロ

昨日、本棚からあふれた本を手放そうと思って古本屋に本を売ったのに、昨日今日とまた新刊書店で気になる本を買ったので、結果プラマイゼロになった。しかもこのところ気になる本はたいてい単行本で、大きい。どう考えても単行本より文庫本、新書の方がたくさん納まるし、手にもって読みやすいし、カバンにも入れやすい。なのに単行本をこんなに買うなんて、、、とちょっと頭にモヤがかかりながらも、単行本を数冊持ってレジに向かう。あぁ、「プラマイゼロ、むしろマイ」なんて思ったりする。しかしそれと同時に、あぁ、自分は本が読みたいというより、本を買いたい、といった方が気持ちに近いのではないかと思った。本をレジにもっていって、お金を払って、さぁ読むゾ、という気分を味わうのが、好きなのだ。そして、気に入った本を買って、自分の手の届く自宅の本棚に移して、これは自分の本なんだ、と思いながらその本棚を眺めるのが、好きなのだ。冷静に考えると、ただその本の居場所がお店の棚から自宅の本棚に移動しただけにすぎないのに。

 

例えば自宅近くのお気に入りの本屋さんが自分の本棚のようなものだ、読みたいと思ったときにアクセスして買えばいいんだ、という視点を持つと、「気になる本はとりあえず買っておく」という考えはなくなるかもしれない。でも自分はまだしばらくこの視点は持てそうにない。とりあえず、自分の本棚におさめて、ぼんやりと眺めたい。