夢を夢のままにするのではなくて

こうしてブログを書き続けることのメリットの一つに、昔自分がどのように過ごし、何を考えていたかを振り返ることができる点にある。書き記していなければ完全に忘れていた出来事も、すっと思い出すことができる。日記帳に手書きで書くのも趣があってよいけれど、日記帳が物理的に溜まっていくのに比べてブログは容量を食わなくて良い。過去、大晦日をどこでどのように過ごしていたっけ?と記事をさかのぼって読んでみる。だいたい実家でぐうたらしていたようだ。何年経っても、年末年始の過ごし方は変わらないらしい。

 

社会人になって以降、初めて実家以外の場所で年を越したのが3年前の2020年。逆に言うとそれまでは毎年、なんだかんだ理由をつけて帰省して、親のすねをかじりながら年末年始を過ごしていたということだ。一応、たまには親に顔を見せる親孝行の息子、ということにしておこう。

 

今年も自宅でゆっくりと。ただ目の前を見れば、大きな仕事が控えている。考えなければならないハードルがたくさんあって、内心では焦っている。クライアントの喜びを想像していたら、本当はのんびりしている場合じゃないと分かる。本屋の自営業だって、お世辞にもうまくいったとは言えない状況だ。もちろんたくさんの出会いに恵まれたし、継続して本を手に取ってくれるクライアントとも関係は続いている。しかし、もっと貪欲に、もっと前進することができるはずなのに、それができなかった。来年はもっと自営業を「ひとつの経営として」成長させたい。

 

やりたいことはたくさんある。じゃあやればいいじゃないか、と言われたら、「そりゃぁ、やりますよ」と言う。夢を夢のままにするのではなくて、さっさと実行させる。「将来の夢なんて今、叶えろ」という言葉があったけれど、まさにその言葉を自分に、浴びせている。ただの行事のように大晦日や元旦に1年の目標を立てて、数日経ったら忘れてしまった、なんてくだらないことはもうしない。