受け手がいるという実感

昨日、熊谷の本屋で店番をしていたら、女の子のお客さんが入ってきて、しばらく本棚を眺めていた。本が好きなんだな、と思って見ていたら、レジにつかつかとやってきて、おもむろに、私の選書が好きであること、応援していることを告げられた。あまりに嬉しいことが突然起こることに慣れていないのか、ありきたりの返事しかできずにただデレデレしてしまった。なんとブログも見てくれているのだという。そういう人が少なくてもいるという実感が、ブログを、ひいては仕事を、続けるためのかなり強力なモチベーションにつながるのだと知った。

 

話をすると、何人か共通する好きな作家がいるようだった。自分の「好き」を基準に芯を持って仕事をすることの大事さを、改めて感じた。もし、仕事だからと半ば投げやりになったり、不特定多数を喜ばせようと自分の想いを押し殺したりしていたら、ひょっとしたら何とも思わなかったかもしれない。