つくる過程の楽しさ

ふいに腰痛が再発した。今年の初めに訪れた激痛とほぼ同じパターンだ。なにも前兆はなかった。なので予期することもできず、参った。日頃腰に蓄積された負担があるきっかけで爆発したような感じだ。つくづく体調管理は大切なのだと思った。体調は万全なのにも関わらず、腰が痛いというただそれだけの理由で歩くことすら満足にできず、心が沈んでいく、というのがつらい。元気なのに満足に動けない、歯がゆさ。

 

竣工済みのコーポラティブハウスにお邪魔して、住まい手の話を伺った。コーポラティブハウス建設中の思い出だとか、設計プロセスで楽しかったこと、また大変だったことなど。それぞれの、自由設計を通して何をどのように楽しんだか、何を知ろうとしていたかが聞けて、勉強になった。共通しているのは、やはりつくる過程を楽しんでいるということ。無数にある選択肢の中から素材を選び、決定する。その手順を、面倒くさがらず、面白がっている。そのことがなんだか嬉しかった。

 

腰が痛くて自宅でなるべく安静にしていなければいけない時であっても。その時間すら快適だと思える住まいだったら、どんなに楽しいだろう。もしかしたらコーポラティブハウスなら、そんな住まいができるんじゃないか?