きっと、うまくいく

雨が降っている中、好き好んでジョギングするだなんて、どういう気持ちの変化だろう。わざわざ雨に濡れに行く必要なんてないのに。誰に走れと命令されているわけでもないのに。それでもなんとなく着替えて、準備運動して、タオルをもって、家を出たのは、身体がそうしなさいと言ったからだ。それも身体に鞭打ってでも走れと命令口調で叫ぶのではなく、そろそろ走る時間ですよ、とそっと背中を押してくれるような、そんな優しい言葉で、だ。

 

一度「続けよう」と胸に誓ったら、とりあえずはそうするように身体が動くようになった。これは自分にとっては劇的な変化だと思う。頑張ろうと思って行動しては続けられなくて辞めたり、どうせ続けられないのならと始めることを避けたりして、今日まで来た、そんな人生だ。人間の身体は好転する。意識しないと変わらないけれど。

 

きっと、うまくいく。好きなお笑いコンビのコントに登場するインド映画の名前を、洒落ているなぁと半分上の空で聞いた。2009年に公開された大ヒット映画として有名であることを知ったのは、つい最近だ。インド映画は正直これまでの自分の興味の対象外であったけれど、この邦題には何か、シンプルなメッセージと一言では言い表せないような意味があって、いまの自分にささやいてくれているのではないかと思えてならない。

 

雨が降る中でのジョギングも。自由設計でつくった住まいの楽しさを発信しようとする営みも。笹塚と初台の間にある愛するコーポラティブハウスの、大規模修繕工事のコーディネートも。きっと、うまくいく。

 


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