ブログを書く理由

特別お題「わたしがブログを書く理由

 

ブログを書く理由をいま、一言で言うと、「『書き続けてます』と言い張りたいから」に尽きる。内田樹さんが著書で「人はどんな本を読みたいかで本を選ぶのではなく、どんな本を読んでいる人だと他人に思われたいかで本を選ぶ」と言っていて、その通りだなあと納得したのだけれど、それに近い感覚だ。書き続けていること自体によって引き出される快楽にはあまり興味はなく、それよりも、「これなら他人に『私はブログを書き続けてます』と自慢できるぞ。尋ねられてそう応えたら、『日々の出来事を文章にすることが好きで、かつ得意な人なんだな』と思ってもらえるかもしれないぞ」というあまり根拠のない自信が得られることに、快楽を感じるのだと思っている。

 

それだったら別にブログじゃなくていいんじゃいの?と言われそうだ。その通りである。日課のジョギングだっていいし、通勤途中の読書だっていい。ただ、日々の出来事を言葉にして記しておこう、それを10年20年30年と続けたら、集まった膨大な文章が「あのときこんなことがあったなぁ」と思い出させるきっかけになって、自分の考えの軸が太くなったり、思考が整理されたり、未来のための新しいアイデアにつながったりするのではないか、と期待して意識して始めたのがブログだったから、ブログに熱中した。そしていまも、熱中している。

 

「WEEKENDER」と題した週末限定ブログを始めて14年が経った。書く日を土日祝日に限定したのは、平日も含め毎日だと三日坊主ですぐ挫折してしまうだろうと思ったから。週に2日程度なら書けるだろう、と思ったから。その選択は、自分の身体に合っていたと今でも思っている。

 

2年前に自営業を始めてからは、土日祝日が世間一般でいうところの「休日」という働き方でなくなったので、土日祝日なら書く時間がたっぷり確保できるぞ、という感覚は薄まった。何について書こうか悩んでも思い浮かばず、苦しい時も正直ある。けれど、このリズムに乗ってこれからも続けていきたい。