そうご覧 夜の帷が落ちてゆく

完璧な夜に 悪魔が囁く

音もなくそれは 心揺さぶって

 

深い夜の淵に 天使が灯した

星々の詩は 何故か切なくて

 

(LUNA SEA/BLACK AND BLUE)

  

静かな夜。

終電も過ぎ、外を歩く人もいない。

寝る前、そんな時間にふと思い立ち、窓を開けて暗い空を眺めることがある。

やや冷たい風が心地よい。

無音の空間が、寝る前の、今日一日の情報や経験が詰まった身体を

きれいすっきりリセットしてくれるような気がする。

こういうとき、昼間の悩みなんてたいしたことないじゃないか、

なんでこんな小さなことでくよくよしなきゃならないんだよ自分は、と思う。

でも朝になると、また悩みもくよくよもやってくる。

 

意識して月を見上げるなんてことをしなくなった。

だからふと目に入ったときの月の輝きが、無性に美しく感じる。

自分にとって月は、中学時代から愛し続けているロックバンドの象徴。

 

月のきれいな静かな夜をぼんやりと過ごすことが、いまの自分にとっての贅沢だ。