浮き沈みする心との付き合い方

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「ある意味チャンスだと思い、良いアップデートができればと感じます」ある作家さんのメッセージを見て、はっとなった。みんながみんな、対外的にはなんでもないようにふるまってはいるものの、どうしたらよいか本当はよく分からなくて、想像以上に自分の心がダメージを受けていることに驚いて、あわてふためいているのかもしれない。そういう状況でも、地に足をつけて、自分を成長させる絶好の機会なのだと捉えることができる人は、強いと思う。

 

時間は、たしかにたっぷりある。いままでだったら仕事をしたり遊んだりしているうちに通り過ぎて忘れ去ってしまうようなことを、ああでもないこうでもないと考えるようには、なった。自分も、先の作家さんのように、他人があわてふためいているなかで自分だけでもポジティブに、自身の成長のために試されている期間なのだと捉えて、虎視眈々と光が見えるのを待つ、そんな時期にしたいと思う。けれど、なかなか実際の行動として移すことができないから、困っている。思っているんだったらつべこべ言わずにやればいいのにと、誰よりも自分が自分に突っ込んでいる。

 

一番強いなぁと思うのは、周りがどんな境遇であっても、気分がそれに左右されることなく、常に一定の心持ちで過ごせる人。仕事のクオリティがその日の気分やその日の天気によって左右されるようではいけないのと同じように、ウイルスが蔓延しようが、緊急事態でお店が閉まっていようが、落ち込まず、マイペースで過ごす。そんな「動じない心」を持てたらだどれだけ生きやすいだろう。

 

そこまでの境地にはなかなかたどり着けそうにない。なので現実問題として自分が目指すのは、「まわりの環境によって気分の浮き沈みはどうしても生じる。それは仕方ないことなので、そうならないように頑張るのではなく、『自分は状況に気分が左右される弱い人間である』ということをまずは認めて、そのうえでどうやって沈んだ気持ちと付き合っていくかを考える」人だ。心がざわつく時点で「常に一定の心持ちで過ごせる人」より劣ってはいる。けれど、まぁそれはしょうがないよね、と諦めて、ざわついた心に寄り添う方法を考える。もうこれ以上落ちたら死んでしまう、というラインまで行かないための命綱だけはしっかりと握る。何があってもその握力だけは緩めない。そういう心持ちで、過ごせたらと思う。