ウドウロク

ウドウロク。下から読んだら、クロウドウ。「ウドウロク」の「はじめに」でそう書かれていた。それは有働さんの黒い一面を表す「黒有働」なのだが、自分は最初「苦労堂」と読んだ。もしくは「苦労道」か、いま変換していて気づいた。

 

あぁ、苦労の多い方なんだな。きっと、苦労する過程こそが人生なんだな。だから、例え自分に苦労が多くのしかかってきたとしても、それは自分だけが悲劇なのではなく、みんなそうなんだよ、例えば有働さんがそうであるように。そう思えた。そう思えたら、ちょっと身体が軽くなった気がした。

 

 

紅白歌合戦の司会を初めて担当したときのことを描いた「あの大仕事」。読みながら冷や汗をかく。観ているぶんには楽しいけれど、舞台裏は恐ろしすぎる。

 

ウドウロク (新潮文庫)

ウドウロク (新潮文庫)