給料を何に使うか

番組MCのアナウンサーがある芸人に「最近CMだとか、たくさんお仕事されてますよね。変な話、お給料って何に使ってるんですか?」と聞く。その芸人は照れながら「何にって・・・いまはゴルフ関連がほとんどですよ」と言っている。それだって、たかが知れてるじゃないですか、とアナウンサーに返され、まぁ、確かに使ってないかもね、と締めていたけれど、そのやりとりを見て不意に、じゃぁ自分は何に使っているんだろう、と疑問に思った(ちなみにこの芸人さん、私にとっては読書家というイメージが強く、あの時はゴルフ関連と言っていたけれど、きっとそれと同じくらい本にお金を費やしていて、知恵を得ている結果、いまの地位があるんじゃないかとひそかに思っている。自分も頑張らなければ・・・)。

 

家賃や光熱費、通信費、外食以外の食費など、必ずかかるものを加えると、だいたい給料の56%くらいになる。では、残りの約44%の自由費は何に使っているのか?

 

何にいくら使ったかをきちんと記録していれば分かるのだろうけれど、それをしていないので、おおよそのことしか分からない。それに、美容院、カードでの買い物、本、遊びに行く交通費、外食、気になった雑貨、毎週立ち寄るカフェでのコーヒー代、たまに服、というように、たくさん項目があるため、明確にこれにお金を使っている、というものがない。お酒やたばこ、ギャンブルなど、ある特定のものには一切お金を使わないけれど、それでも意識しない限り、メリハリのない使い方をしてしまう。

 

ただ、自分が何に重点的にお金を使っているか、ということは常に意識していたい。じゃないと、いつのまにかお金を浪費していて自己の形成に役立っていない、なんてことになりかねない。じゃぁ何に使うのがいいのだろう・・・と考えた時に、やはり頭に浮かぶのは、本だ。

 

本をたくさん読む人間だ。ただそう他人に思われたいだけだと言われれば、そうだ。動機が「他人からどう思われたいか」ということであっても、いい。大学時代まではほとんど本を読まない頭の悪い子供だったから、その分を取り返したい。そう自分に言い聞かせたくて、このところ背伸びして本屋で本を買っている。本を買うことで財布からお金がなくなる心理的不快感を感じたくないから、ちゃっかりカードで。

 

給料の使いみち、その多くを本に使うような生活を続けていたら、あの照れながらも謙虚に返事する芸人が安定した笑いを提供するように、仕事でも確実に成果が出るんじゃないか。そう本気で思っている。