言葉の贈り物

通勤の電車内で周囲を見まわすと、ほぼ9割の乗客がスマホを手にしている。スマホには罪はないのだけれど、そういう光景を見るたび、それと同じ行動をとるのがどうも嫌で、スマホをカバンの底にしまう。ここ最近は、電車内でスマホは一切見ない、と決めている。ただ通信費用をケチしていると言われればその通りでもあるが。

 

よって、必然的にやることは本を読むことくらいしかない。最近はこの本を繰り返し、ゆっくり、噛むように読んでいる。

 

言葉の贈り物

言葉の贈り物

 

 

この本に出会って、「自分にとって読書とは何か」という問いに対する自分なりの答えが得られたと思った。と同時に、この本こそが、自分にとっての読書の目的を達成しうる本だと思った。

 

私たちが手にしなければならないのは、世に広く知られた本ではない。「私」だけが読み解くことのできる世界にただ一冊の本なのである(p138)