身体の中に嵐を

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3連休初日の昨日は、気持ちよさげに走る仲間をSNSで知り、感化されて久しぶりに走った。走っている仲間の存在を知ると、励みになる。しかし、何かもっと強い動機づけがなければ、どんどんやる気は落ちていく。早く東京マラソンのエントリー受付を開始しないだろうか。当選するしないは別として、「エントリーした」という既成事実が、もっとちゃんと走れと自分を奮い立たせる。

 

(9/26追記 このときすでに東京マラソンのエントリー受付が終了していたということを、後に知った。恥ずかしい・・・)

 

「インスタ映え」なんて言葉も生まれ、その瞬間を切り取った写真にどれだけ自分の充実度を詰め込められるかを競い合ういまであっても、写真を撮るのが下手な自分は、スマホをもってジョギングするのが億劫でしかたない。だけど、手にすることでなにか生まれるかもしれないという期待を胸に、初めてスマホをもって走った。ポケットに入れても邪魔なので、リレーのバトンのように手で握って。スポッと手から抜けてぶん投げちゃわないよう気をつけながら。

 

台風が来るとのこと。雨が降り出す前に、そして暑くなる前に、と思って、午前中、起きてすぐ家を出たのが、結果としてまずかった。準備運動はしたとはいえ、寝ぼけた頭と身体に運動はよくない。走り始めてまもなくダルさに襲われ、ランナーズハイどころじゃなかった。別の意味で日常を忘れ、ひたすら走った。

 

ぽつぽつと降り出す。風はなく、静かだ。嵐の前のなんちゃらというやつか。そしてこのあと、自分の身体の中で苦痛と言う名の嵐が吹き荒れることになる。そうか、身体の中に台風を直撃させ、暴風雨を起こし、内臓をかきまわす。それこそが自分にとってのジョギングの目的なのかもしれない。何も考えることができない、を通り越して、胸が苦しいのを何か無理やり考えることで紛らわせるといった状態。そういう状態で頭に浮かんだことが、実はいまの自分にとって大切なことなのではないかと思えてくる。

 

走り終わった暁には、台風一過の晴れ晴れした気分が待っていた。これが気持ち良いから、甘んじて台風直撃を受け入れる。インスタ映えしない写真でその気持ち良さが伝わらなくても、自分にその晴れやかな気分が蓄積されればそれでいい。

 

 

どうせならこの3連休、毎日走ってやろう。昨日まではそう思っていた。思ったのだけれど、さっそく今日挫折した。また雨のせいだ。雨は強さを増し、自分の気分を反映するかのように、空気はジメーっとしている。明日は・・・土砂降りの中を走ってやろうか、とムキになりながら予報を見たら、晴れだった。そんなもんだ。

 

人生で大切なことは雨が教えてくれた

人生で大切なことは雨が教えてくれた

 

 

 


LUNA SEA - STORM