もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある。 (講談社+α文庫)
- 作者: 松浦弥太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/03/18
- メディア: 文庫
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なにか一冊買ってやろうと思い、職場近くの大きめな本屋に入る時、胸が高鳴るのを感じる。今日はどんな本に出会えるだろうか、と。たいていは、ひととおりフロアーを見て回り、どれにしようか迷った挙句、その時の気分で決めてしまう。一冊選ぶのに時間がかかりすぎ、疲れてしまうことが多いのが最近の悩みだ。
最近は「ジャケ買い」に近い「出版社買い」の発想で手を出すことも多く、例えば光文社新書なら光文社新書、岩波新書なら岩波新書というように、特定の新書、文庫を一定冊数揃えて、自分の本棚に綺麗に同じデザインが並ぶのを見たい、という気持ちが強い。その中で、デザインとその選書に最近魅力を感じるのが、講談社+α文庫。うまく言葉で説明できないのだけれど、シンプルな表紙と、内容の詰まってそうな企画が多そうで、気になっている。その講談社+α文庫で、尊敬する松浦弥太郎さんの本があったので、迷わず手にとった。
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もし自分が25歳に戻ったとして、その25歳の自分になにをすべきと忠告するだろうか。どういうように生きろとアドバイスするだろうか。そもそも、25歳の時の自分は社会に対してどこまで思い描いていて、どこまで自分のことを考えていただろうか。そして、いまの自分は25歳から時間が経過した分、25歳の時には持っていなかった力をちゃんとつけているのだろうか。
「”好き”を、深堀りする」(P50)
自分が心から好きだと思えること、好きだと言いきれないけれど好きかもしれないことを、もっと深掘りしていこう。かっこいいなぁ、と思う人って、それが役に立つか立たないかは別として、なにかこう抜きん出た「好き」を持っている。48と言いながら実際のところもっとたくさんいて、埋もれてしまいそうなアイドルグループのメンバーも、たいてい、マニアックすぎるくらいのこだわり、ヲタク性をもっていたりする。自分も、自信を持って好きだと言い張れるものをもって、もっと掘り下げていこう。
「お礼上手、ほめ言葉上手」(P74)
ただありがとうじゃなくて、何に対してありがとうなのかをきちんと言う。ただイイねじゃなくて、どこがどうイイのかを具体的に言う。恥ずかしがらずに、丁寧にそういう言葉を紡ぐことができたら、どんなにステキな人間関係が築けるだろうか。
「もし経営者だったら?」(P182)
これは、明らかに自分に足りない視点。もし自分がいまと違う立場だったと仮定したら、どう行動するだろうか。自分と違う視点を意識すると、行動が違ってくる。「一社員だからまぁいいや」というのと、「俺は経営者なんだ」というのとでは、動き方が違ってくる。自分の意思で、自分で決断して仕事しているんだから、経営している気持ちで、やろうよ。