大型書店に感じる壮大さ

昼間、少し仕事で小石川へ。帰りにメトロエム後楽園にある本屋に立ち寄る。仕事でもプライベートでも、後楽園に来たときはちょっとでも寄り道したい本屋だ。

 

松浦弥太郎さんの新刊をさっそく買う。日常のささいな出来事や、自分なりの小さなルールの中にも、しあわせを感じられる要素はたくさんあるのだということに気づいた。その小さなしあわせを少しづつでも多くしていくことが、心にゆとりを持たせて、成熟した大人になるために必要なのだと思う。

 

なくなったら困る100のしあわせ

なくなったら困る100のしあわせ

  • 作者:松浦弥太郎
  • 発売日: 2020/12/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

  

あと気になっていた猫の本を。猫ありきの、猫に翻弄される生活。悪くない。うらやましい。

 

猫のいる家に帰りたい

猫のいる家に帰りたい

  • 作者:仁尾 智
  • 発売日: 2020/06/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

そのあと思い立って大手町の丸善に、町田尚子さんの原画展を見に。「ねこはるすばん」の原画は絵本で見るそれをはるかに上回る迫力で、登場する猫の可愛さも2倍増し。おとなしく留守番しているかと思いきや・・・そんな猫の自由な行動に自分も翻弄されたい、と思う。

 

そのまま3階フロアの文庫新書コーナー、建築専門書コーナーを巡ったところでバテバテになった。一通り棚を眺めようと思っても一日はかかりそうな広さ。たいていは見きれずに終わる。しかし、普段よく行く本屋では絶対に置いていないだろうという本がたくさんあって、思いがけない発見ができる。これが大型書店の醍醐味だ。小さな本屋には小さな本屋ならではの宇宙があって好きなのだけれど、この壮大なスケール感は、大型書店でしか味わえない。

 

ずっと気になっていた文庫と、初めて見る建築の本を買った。建築家による美しい和風住宅の工夫を読む。日本において、暮らしを包み込む器たる住宅の事例を見ながら、自分にとっての暮らしのポリシーとは何だろうか、と考える。

 

メトロエム後楽園の本屋も丸善だと気づいたのは、ついさっきだ。どうせ自分ひとり本を買わなくたって十分に経営は成り立つんだろう。それよりは、一冊一冊を丁寧に売る本屋を買い支えたい。なんて思ったりもするけれど、やっぱり自分には大型書店も必要なのだ。

 

和MODERN 12 窓と、住まう。

和MODERN 12 窓と、住まう。

 

  

自分の仕事をつくる (ちくま文庫)

自分の仕事をつくる (ちくま文庫)

  • 作者:西村 佳哲
  • 発売日: 2009/02/01
  • メディア: 文庫