休日のぼくの出没地、妙典のイオンにて。
ここ最近大人気で、若干気になり始めているスマートフォン(以下、スマホ)をauショップで眺める。
嵐の5人がカッコよくスーツを決めてスマホをもつ宣伝は、「ビジネスマンは最先端の技術を駆使してクールに装うべきだ」と訴えかけているようだ。
ぼくがいま持ってるのは、漆黒の(今もなのかは知らないけれど)最薄防水ケータイ。
ぼくの生活におけるケータイの優先順位はそんなに高いわけじゃない。
仕事中は会社ケータイを使うことがほとんどだから、個人ケータイへの着信はほぼ皆無。
今のケータイの不満な点を強いて挙げれば、ezweb画面を終了するために電源ボタンを押してから、反応するまでに少し時間がかかることくらいか。
でも、それもたいした問題じゃなく、今のままで全く不便はない。
それでも昨日、気付いたらボディの漆黒の塗装が剥げて、ポロポロとその剥げが広がってしまった。
下地のシルバーがところどころむき出しになったマーブルのようなボディをみて、これを無理やりカッコいいデザインだと自分に言い聞かせればそうもできるかもしれないけれど、でもやっぱりそこにボロさを感じてしまった。
まだ機種変更してから2年経っておらず、本体代金も払い終わってないのに。
それでも時代の流れは速いもので、いまではスマホが完全にケータイにとって代わっている。
スマホがどれだけスゴイのか、その実力もいまだによく分かんないまま、でも仕事中にgoogleマップが見られたら便利だろうな、とか、youtubeが見られたら楽しいだろうな、とか考えながら、また、店員に話を聞くと今の基本料金とさほど変わらないという説明を受け、直感的に機種変更を決意する。
明日からぼくもスマートな人間になるぞ、と意気込んだのもつかの間、希望色がないという、なんともあっけない宣告を受ける。
考えただけ無駄だったか・・・
ケータイ市場はものすごい速さで進化し、カラーなし画面、単音着信音からスタートして、和音から着うた、そして今や画面を指で直接触るタブレット。
これだけたくさんのユーザーをもつ商品を扱うgoogleやappleなどの外国企業の頭脳には、だただた感心するばかり。
でも、と誰かが言っていたのを思い出す。
「ヒョヒョヒョヒョ携帯(スマホのこと。指でヒョヒョヒョヒョいじるところから)は絶対に持たない。あれ(ヒョヒョヒョヒョするしぐさ)がカッコ悪ければ許せるんだけど。みんなでヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョするのが気に食わない」
字にするとよく分かんないけど、要はみんなしてクールに画面をなぞるしぐさが気に入らず、自分もその一人になるのが嫌なのだろう。
まぁそういう考え方もあるわな、と思いながら、もうしばらくは今の漆黒の相棒を大切にしよう、と胸に誓った。