夕方に走る

ジョギングを続けている。もう義務感というものはあまりない。走らないと身体のバランスを整えられないような気がするし、歯の奥に小骨がささったようなイヤーな感じがするから、走っている。好きで走っている。そう堂々と言える。

 

午前中は家にいたので、平日とは違って午前中から走ろうと思えばそうすることもできた。しかしそうしなかったのは、単に日中だと暑いから、という理由だけではない。やはり一日を過ごして、やるべきことをやって、夕方から夜にかけて、その一日を振り返るような気分で走るのが、気分転換にちょうど良い。そう感じるから、というのが一番大きな理由だ。一日、楽しいこともキツイこともあったかもしれないけれど、それらの体験を身体にしみ込ませて、もしかしたら不要なものは汗と一緒に流してしまおう。そう思いながら無心で(といっても無心ではなくぼんやりと、いろいろなことを考えているのだけれど)走るのが、とにかく心地よいということに気がついた。