思い込みは良くない、という話

好きな惣菜パンの自動販売機がある。パンオショコラが180円で食べられるのだ。そのチョコがカスタードクリームのバージョンもある。そのパンがどこのメーカーのものか調べようとしたのだけれど、どうしてもメーカーが思い出せない。自動販売機の表面に名前が書いてあったことだけは覚えている。なんだったかな。カタカナなのは確かだ。その自動販売機は、千代田線の駅のホームにある。少なくとも、明治神宮前駅と新御茶ノ水駅で目撃している。買ってもいる。その名前さえ思い出せれば、検索できるのに・・・。

 

仕方がないので、「パンオショコラ」「パンオクリーム」「自動販売機」で検索してみる。すると「KOUBO」というメーカーがヒットした。しかしその名前に見覚えがない。違うな、なんだったかな、と迷走はしばらく続いた。

 

ふと、「KOUBO」の総菜パンの袋の画像が目に入り、「あ、これだ」と気づいた。「KOUBO」だということに、あっけなく気づいた。でも自動販売機に書かれていた名前はこれじゃないんだよな。またしばらく考えた挙句に、一つの可能性に気づいた。それは、自動販売機に書かれた名前がパンのメーカーではないという、至極当たり前のことだった。

 

ちなみに、自動販売機に書かれていた名前は「プチモール」だったと思う。調べたら、ブルボンの菓子食品自動販売機だった。そう言えば、アルフォートとかもあった。いずれにせよ、プチモールは惣菜パンメーカーではない。

 

自動販売機に書かれた名前を必死に思い出そうとする限り、メーカー名にはたどり着かない。「それが答えではないかもしれない」「自動販売機に書かれているのはメーカー名ではないかもしれない」疑う姿勢が大事であることを、身をもって感じた。