イライラを受け流す

他人に対して寛容であるためにはどのような気持ちで過ごしたら良いのか。なんてことを考えている。

 

どうすれば、他人の言動にいちいちイライラせずに済むのだろう。そもそも、イライラするのはなぜか。それは他人に、自分の思い通りに行動してほしいと願っていて、その通りにいかないことに腹が立つからだろう。こうあってほしい、こう振るまってほしい、という希望がまずあって、それと実際の他人の行動との間に差があるから、「思った通りにしてくれよ」と感じる。たぶんそういうことなんじゃないか。

 

だとしたら、他人に対する期待を限りなくゼロにして、こうしてほしい、と願わなければ良いのではないか。そうすれば、思い通りの「思い」がそもそもないのだから、他人がどう振るまってもそこに差は生じない。言葉で言うとそういうことになる。

 

じゃぁ他人に期待しないためにはどうするか。その境地に至るのはなかなか難しい。どんなことがあっても、他人は他人。そういう考え方もあるよねー、と受け流すことができれば最高だ。しかし人にはたいてい「自分はこう思う」という考えがあるから(あるのが健全だと思う)、その考えと他人の考えとの差が見えるとどうしても気になってしまう。自分と100%同じ考えの他人なんているはずがないなんて、誰だって分かるはずなのに。

 

結局、何かイライラの要素が目の前にやってくるたびに、念仏のように自分に「イライラしない、落ち着いて」と唱えながら、やり過ごすことを繰り返す以外に、今のところ解決策は見当たらない。アナログで、決してスマートでない方法だけれど、そうやってイライラを受け流す経験をし続けるしかないと思っている。そう考える人が、自分以外にもいたらいいなぁ。