アジア辺境論

土曜日。管理組合の総会に向かう電車内で、この本を読み始める。いつも思うのだけれど、内田樹の本を読むたびに、自分の無知、自分の無関心を実感する。常に考えて、言葉にして、世の中に問う姿勢が、自分と他人とでこうも違うものなのか、自分はそれで恥ずかしくないのか、というように。日本とアジアとの関係を読みながら、日本はこれからどうふるまっていくべきなのかを考える。

 

自分は政治に対してどこか楽観的と言うか、無頓着なところがあって、最近それでは良くないのだろうなぁと思うのだけれど、一方で、ただ条件反射的に批判しているだけのように感じられる言葉に触れると、そうじゃなくて少しは認めたらどうよ、とも感じる。そうカリカリしないで。そこはどうだっていいんじゃないの?そう思うこともたくさんある。

 

長期的視点に立って、こうすべき、という想いをもつことは大事。本を読んで、他人の意見から学ぶのも大事。でも、他人がこういっているから、よく分からないけれど自分もそう思うようじゃなければ、と強迫観念にとらわれる必要は、たぶんない。他人は他人。それを受け入れたうえで自分はどう思うのよ、と自分自身に問いを立てて、出す答えを、大切にしたい。