Live Loud

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THE YELLOW MONKEYのライブアルバム「Live Loud」が届いた。30周年記念ドームツアーでの演奏をまとめたコンプリート盤だ。前回のライブアルバム「SO ALIVE」を興奮しながら聴いていたのが22年前だというのだから、時間の経過を感じずにいられない。歌詞カードの表紙のピンク色は褪せて、なんだか良くわからない怠い色になっている。その間、彼らの音がもつ迫力、エネルギーは衰えることなく、むしろより丁寧に歌い、演奏するパフォーマンスを目の当たりにできた奇跡を、かみしめている。

 

参加した東京ドーム公演では歌うことも叫ぶこともできず、拍手とフリフラで気持ちを表現した。その異様とも言える独特の空気が選出曲に封じ込められている。最後の花火で痺れが最高潮に達した「プライマル。」。ファンの声による歌声に涙腺がゆるんだ「バラ色の日々」。赤いフリフラの海と合唱に膝の力が抜けそうになった「JAM」。まさかの1曲目で早くも声を出しそうになった美しいストリングス曲「真珠色の革命時代」。去年の、4月に潰えたライブの雪辱を晴らした日を、自宅にいながら思い出した。聞こえない歓声に、自分だけの記憶を重ねる。

 

第二シーズンを終え、また休止期間にはいったことで、17年前に戻ったような感じだ。だけど今度は絶望はない。「THE YELLOW MONKEYは、この先、絶対に解散しない」とはっきりと言っているから。次があるのだという期待の有無によって、気持ちがこうも変わるものなのか。

 

永遠とかあるかどうかもう少し調べたいから

今日はずっと一緒にいてくれないか

(THE YELLOW MONKEY / 未来はみないで)