そば屋

そばが好きだ。正確に言うと、そば屋でそばを食べるのが好きだ。何か大きなきっかけがあって、急にそう思うようになった、というわけではないと思う。いつの間にかそう思うようになっていた、という感じだ。昔はむしろそばは苦手だった。大みそかに家族で年越しそばを食べる中、自分だけうどんを食べていたくらいだ。いつから好きになったんだ?

 

そば屋、特に昔から毎日変わらず営業し続けている風情あるそば屋さんには、きっと美味しいそばが食べられるという期待感がある。そして実際食べると、期待通りで、また来たいと思う。

 

今日、自宅から歩いて数分のところにあるそば屋さんに行って、手打ち天せいろを食べた。通って食べたい味だと思った。ただ「行きつけのそば屋さんはここです」と言いたいだけじゃないか、と言われると実はその通りだ。行きつけのそば屋さんがあるという既成事実が欲しかった。でも、職場のある街として自由が丘に来て8年、そこに引っ越して4月でまる1年が経つのだし、そういうお店の一つや二つ、あったっていいじゃないか。いや、それがないなんて寂しいじゃないか。

 

メニューが豊富なのが本当に良い。これだけの食材を毎日仕入れいているのかとびっくりする。次に来たときはじゃあこれを食べてみよう、というワクワク感もある。よし、次は丼とのセットにしよう。