これまでにない時間

昼間、少し仕事の後、連休へ。これだけどこへ行こうとも決めず、とにかく行動範囲を狭くして過ごそうと思ったことは、なかっただろう。せいぜいが、休みを満喫するために二、三日寝転がって過ごすくらいだ。でも今年はそうではない。積極的に「出歩かないようにしよう」と思う。

 

もちろん命のこともあるし、行った先でどう思われるかが気になるというのもある。自分以外のだれもが、自分の来訪を心の中では歓迎しないのではないかという不安がつきまとう。これはもう、仕方ない。開き直ることもできるだろうし、自身で感染防止対策をしっかりすれば他人にとやかく言われることでもないと思うのだけれど。いまはそういう時期なんだから、そのことを受け入れよう。いまは別の、しかし濃密で自由な過ごし方ができるのだと考えよう。きっと、いままでとは違うけれども自分にとって大事な過ごし方とは何かを考える時間を、神様が与えてくれたのだと思おう。

 

そうだ、年の初めに、いままでで一番勉強した、と他人に胸を張って言える年にしよう、と決めたじゃないか。仕事だって、取り組んでいたプロジェクトが絶妙のタイミングで一段落したじゃないか。静かに、自分の内面と向き合う時間は、嫌というほどあるじゃないか。これを無駄にしたら、二度とそんな時間は訪れないだろう。もっと、時間を大事に。