心の居心地

これだけ「STAY HOME」の言葉を聞くと、なんだか外へ出かけることそれ自体に罪悪感を感じるようになってくる。日常生活で必要な買い物や、やらなければならない仕事は仕方ないですよ。ただ不要不急の外出は避けましょうよ。言いたいことは分かる。その通りだと思う。たくさんの人が出歩くことで感染のリスクが高くなるのは確かなのだから。ただ、人が街をたくさん歩いているのを見ると、「なんだかなぁ」と思うのも事実。それと同時に、自分もその「なんだかなぁ」と思うような状況をつくる一因に実際いまなっているのだという事実に、げんなりもする。

 

「危機感がないんだよな」そう言われると腹も立つ。いやいや、怖がってますよ、と反論したくなる。でも「いつもは買ってきて食事ているのに、この時期にわざわざ昼ご飯食べに行くことはないだろう」なんて言われると、なんで昼に何を食べるかまで人に制御されなきゃならないんだよ、と思ってしまう。本当に、ギスギスしている。

 

街のお店があちこちで「臨時休業」の張り紙を出しているのを見て、それが当たり前の光景になりつつあるのが、なんだか怖い。こんなこと、いままで一度も体験したことのない事態だろうに。

 

1~2か月くらい前までは、安全を確保したうえで、それでも好きなお店には行くことでそのお店を支えなければ、という気持ちもあった。けれど、いまはそんな気持ちさえ罪なんじゃないかと思えてしまう。いまは、行かないことが最善なんだ。そう社会に言われている気がする。それに対して抗いたい気持ち、ちょっと対応が過剰すぎやしませんか?という気持ちがありながらも、でも反対に、そうすべきだよな、という気持ちもあるから、心の居心地が良くない。

 

こういうときに、自分の心の弱さが露呈するんだ。