風呂に入る×読む

別々の作業を同時に行い、それぞれに対応できるような心身を鍛える。そうした「複合力」をつけることが大人にとって重要だということを、知った。一つのことに集中するのも良いけれど、そうしていると使わない身体や脳の部位がでてくる。その使わない部分を暇だと考えて、その暇をなくそうとしてみる。そうして、身体に複数のことを同時にこなせるようなキャパシティをつくる。要は、行動・思考の量を増やしても音を上げない身体をもった大人になりたい。

 

著者が普段から実践している複合行動を読みながら、では自分にとっての複合行動はなんだろうと考える。そして、あぁ、意識してやっていることといえばこれだ、というのが、「風呂に入りながら本を読む」ということだ。

 

浴槽につかりながら、本を読む。読む本は、毎日違う。風呂に入る前に本棚の前に立ち、さてどれを読もう、と考える。1~2分。この時間がまず楽しかったりする。そして本を選び、湯船に入る。浴槽にふたをして、そのうえにバスタオルを置いて、その上に本とひじをのせて。身体があたたまっていて気持ち良い分、心なしか文字情報がすんなり頭に入る気がする。

 

ずいぶん前、これで文庫本を湯船に沈めてブヨブヨにしてしまった。そういうことがあると紙の本と風呂とは相性が悪いと気づくのだけれど、いまはもうそのときはそのとき、と諦めている。それよりいまは本なしに風呂に入ると退屈で仕方ないと感じるようになってしまった。これも習慣の力なのか。

 

これは一つの例だけれど、こうした複合行動をもっと意識して、柔軟な心身を身に着けたいと思う。

 

AI時代対応 大人の知的習慣 「複合力」こそが究極の効率化である

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