これからの仕事のしかたを考える

事務所の先輩スタッフが退職する。送別会があり、そこで彼のこれからの決意を聞いて自分も襟を正した。いつ休んでいるのだろうかと時に心配になるくらい仕事に没頭し、それも大変そうなそぶりなど見せず、飄々と、かつ楽しそうに仕事をする彼の姿に、自分はとうていそこにはたどり着けないなぁと絶望することもある。それでも、そんなスタッフと一緒に仕事ができたんだから、自分もちゃんとしなければ、と奮い立たされた。

 

仕事は他人から与えられるものではなく、自分でつくりだすもの。そういう考えをずっともってこれまで働いてきた。前職の建設営業だってそう。営業マンが顧客を口説いて受注しなければ、どんなに有能な現場監督がいたって工事はできない。そしていまもそう。こういう良い土地があるからここに住みませんか?設計しますので。というように仕掛けなければ、コーポラティブハウスはつくれない。しかし、じゃぁいままで純粋に自己の力で企画ができているかと言われると、残念ながらはいとは言えない。その事実に、胸が痛む。

 

いつになくたくさんのアルコールが入り、記憶も若干おぼろげながら、それでも、これからの自分の仕事との向き合い方を考えるにあたって重要な言葉が得られたと思う。もっと冷静に、もっと深く、自分がどう動くべきなのかを考えて、行動する。

 

これからさらにパワーアップするであろう先輩スタッフに「おいおい、そりゃないよ」と思われてしまうようなことがないように。