手創り市 雑司が谷

雑司が谷の手創り市に行ってきた。目的は、自宅近くの手作り市で以前出会った作家さんの箸を買うこと。いま使っている箸の先端が欠けてしまい、また表面の塗装は剥がれ、良い箸を探していたところに、素敵な箸をつくる作家さんに出会った。その時買うことができなかったので、今日こそはということで、初めて雑司が谷駅で降りた。池袋からもほど近く、都心といえば都心だけれど、大きな神社があるからか、下町的なのどかな空気がただよっていた。

 

箸も買ったところで、目的は完了したわけだが、これだけ多くの作家さんがいると、あれもこれもと欲しくなってたまらなくなる。敷地内をぐるっと一回りするころには、欲しいものがいくつも頭の中に浮かんでは、いやいや、無駄遣いしてはダメだとそれを振り切る。

 

大家さんが今日も来ていたと、お箸の作家さんから聞いた。今日もここで、自宅近くの次の手作り市へと作家さんを誘っているのだろう。そのバイタリティはほんとにすごい。いったいどのような視点で、作家さんに目をつけているのだろうか。でも、妙典に来てくれたら嬉しいなぁ、きっとみんな喜ぶだろうなぁ、という作家さんの作品がたくさんあった。

 

あれもこれもと見て回り始めたら、どんどん欲しいものが芋づる式に増えていきそうでよくない。情報の適度な遮断を。それを意識しつつ、それでも、素敵な作品をつくっている作家さんに対しては、それを買うことで、リスペクトを伝えられるようでありたい。