コーヒーが冷めないうちに

喫茶店が好きだ。コーヒーが好きだ。正確に言うと、喫茶店でコーヒを飲みながらのんびりする時間が好きだ。この時間への愛は、社会人になりたてのころからほとんど変わらないように思う。営業で外まわりをしていたとき、ちょっと休憩しようと入った喫茶店での時間が、自分に与えてくれた癒しの効力は計り知れない。

 

コーヒーは昔から大好きで、とはいえいまは毎日何杯も飲むほどではなくなったけれど、美味しいコーヒーをいろいろ味わいたいという想いは常にある。缶コーヒーは、飲まなくなってだいぶ経つ。なんか邪道な気がするからだ。そうじゃなくて、別にこだわるほどではないのだけれど、ちゃんと人が(もしくは自分が)つくったコーヒーを、飲みたいと思う。

 

銀座にある店舗に出会ったのがきっかけで、大好きになったのが、南蛮屋。ここはそんなに敷居も高くないし、いろいろな種類のコーヒーが楽しめる。ぶるまんNo1が一番かな。ビスケットもオススメ。コーヒーを飲みながら一緒に食べようものなら、止まらなくなる。

 

www.nanbanya.co.jp

 

自宅近くでコーヒーを目当ての喫茶店に入ろうとすると、本八幡に行くしか選択肢がない。本八幡には、静かで居心地がよく、内装も素敵な喫茶店がある。千葉出身らしい写真家さんの絵葉書がそっと売られていて、あたたかい人間味を感じるのだ。社会人一年目を過ごした思い出の街で、何も考えずのんびり過ごす時間は格別。

 

今日、昼間吉祥寺で仕事があった。その帰りの総武線で、このまま本八幡まで行っちゃおうかなぁと思ったけれど、疲れてて帰りたいという気持ちが勝ってしまい、行けなかった。この喫茶店は、もっと自分の気持ちに余裕があるときに行きたい。

 

cafeyawata.exblog.jp

 

もっと近くにコーヒー屋はないのか、と思っていたら、手作り市で豆屋に出会った。オリジナルブレンドのパックコーヒーを買って飲んだら美味しかったので、違う味も試してみよう。いまはネット販売が中心だけれど、カフェ出店を目論んでいるようで、楽しみ。身近な居場所をつくりたい。

 

www.connect-coffee-company.com

 

いま、これを読んでいる途中。「過去に戻れる」という喫茶店が舞台。過去に戻ってどんなに努力しても、結果を変えることはできない。それでも主人公は過去に戻ろうとする。そして、結果は変えなくて正解なのだと気づく。

 

この本を書店で手にとったのは、なんでだっけ?そうだ、行きつけのダイニングに行く前に、そこでご飯とコーヒーのお供に読むための本を見繕っていたら、「コーヒー」の文字と淡い茶色の表紙が目に飛び込んできたんだった。美味しいご飯を食べながら、コーヒーを飲みながら、喫茶店を舞台にした小説を読むなんて、素敵じゃない。

 

休日の自分時間に、コーヒーは欠かせない。

 

コーヒーが冷めないうちに

コーヒーが冷めないうちに