何よりもここでこうしてることが奇跡と思うんだ

命はいつか絶えるだろう だけど 最高の出会いが

THE YELLOW MONKEY 「ALRIGHT」)

 

今週のお題「卒業」

 

卒業の季節だ。仕事では、例えば4月に部署異動があって、ということもないため、あまり実感はない。けれど、世間の話題を耳にするたび、「そうか、3月か。自分にも卒業の時があったなぁ」としみじみ感じる。

 

・・・と言っても、卒業にまつわるものすごい重大な思い出というのが、ほとんどない。実際、卒業して友達と別れたいまでも、会おうと思えば会えるわけだし、「もう会えないのか」という悲しみは、ない。まぁそんなもんだ。

 

一昨年だったか、小学時代の同窓会で当時の担任の先生に久しぶりに会って、時間の経過を感じた。いまの自分は、あの時の鬼教師より何歳も年上で、立派であってしかるべきなのに、それなのに自分は、と落ち込まずにいられない。同窓会の時に先生が言っていたように「あの時の自分は若く、経験もなく、ツッパってた」と後で恥ずかしくなるようであってもいいから、せめてあの頃の先生のように、堂々と、威厳をもって、人と対峙できるようでありたい。

 

「卒業」と聞いて思い浮かべるこの曲のイメージが、彼らの復活のニュース以降、変わった。バンドからの卒業すら思わせる「最後の曲」。活動休止発表後に世に出されたシングルだったため、一度もライブで演奏されることなくバンドが幕を下ろした「不幸な曲」。そんな自分にとって特殊な曲が、思わず身体を揺らしたくなる軽快なリズムをもって、気を引き締めて4月を迎えよと、自分を叱咤激励する。もはや「最後の曲」でも「不幸な曲」でもない。新たな門出を祝う「祝福の曲」となり、「準備オーライ」と叫ぶ新曲と重なる。

  


プライマル。 / THE YELLOW MONKEY

  


ALRIGHT / THE YELLOW MONKEY

  

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