A:安藤 -ando-

 

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この苗字、結構気に入っている。決して、同じ苗字の世界的有名な建築家がいらっしゃるから、というだけではない。

 

 

電話とかで、自分の苗字の漢字を説明するときが面白い。

 

「安藤です。フツーの安藤です」と言えばだいたい分かってもらえるから、それなりにポピュラーな苗字なんだな、別に地元の集落だけに集中的に存在する特殊な苗字ではないんだな、と安心できる(実際、実家の近くにはたくさんの「安藤さん」がいらっしゃる)。それでも、「安東さん」だっていらっしゃるし、「安堂さん」もいらっしゃるかもしれない。だから口で説明するときは、「『安心』の安に『藤(ふじ)』です」と言う。と、ほぼ伝わる。ここで「安心」と言うのには理由がある。もちろん安心してお付き合いできる人間ですよ、という意図があるからだ。それでも、もしかしたら「安全」と言ったほうが、安全な人間だと思われて良いだろうか、とか、「安定」と言ったほうが、安定した人間だと思われて良いだろうか、とかいろいろ模索してしまうのが、私の悪い癖。間違っても「『安い』の安に・・・」なんて言ってはならない。安い人間だと思われてしまう。

 

 

それなりにポピュラーな苗字で、と先ほど言ったが、それを確信したきっかけがある。複数の小説や漫画で、「安藤」という登場人物に出くわしたからだ。

 

大好きな伊坂幸太郎さんの小説「魔王」の主人公が「安藤」だし、先日、そろそろこの作家さんの本を読まなければ、と思って手にとった宮部みゆきさんの「レベル7」にも「安藤」が出てきた。漫画で言えば、大好きな格闘漫画「刃牙」にも安藤がでてくる。こうやって本の中にでてくるのを見ると、なぜか嬉しくなる。