酒もってこい

今週のお題「最近あった良いこと」

 

「最近いいことありました?」今日行ったいつもの美容院で、お姉さんからのネタ振り。ここはスムーズに応えて会話を盛り上げたいところ。しかしパッと思い浮かぶものがなく、「うぅ~ん、最近は・・・特にないですねぇ」と一番やっちゃいけない返答。そして応えた3秒後。いやいや、あったじゃん、先月だけど、もしかしたら今年最大かもしれない「いいこと」。そう、LUNA SEAの武道館ライブに参戦できたことだ。

 

 

あの日を思い出してあれこれ文章で書こうと思っても、そのときのナマの感動、興奮を的確に表現できる自信がない。端的に言えば、テレビで見たりCDで聴いたりする音には存在しない「圧力」というか、そもそもの音の定義に立ち返ったかのような「空気の振動」を感じることができた。これは当事者でないと体験できないことだ。

 

ライブに参加することは「聴く」ことでも「観る」ことでもなく、「体感する」ことなのだという、至極当たり前のことを再認識した。

 

 

姉「へぇ。でも、確か活動休止してましたよね?」
私「そうそう、終幕ですね。でも再起動しました」
姉「そうなんだ。期間限定じゃなくて?ずっと?」
私「そう、ずっと。ペースはゆっくりですけどね」
どんなに徐行運転でもいいから再終幕はヤメテネ。

 

マスター「最近彼好きなんですよ。吉井和哉さん」
私「そうなんですか?俺も好き。イエモンですね」
マ「ホントに?最近アルバム出たの知ってます?」
私「『18』でしょ?そういえばまだ買ってないわ」
マ「えぇ~!!よく知ってますね。親戚っスか?」
私「・・・なんでやねん。んなこたぁないっ!!」
マ「新曲のプロモ観ました?あれはカッコいいよ」
私「『血潮』ね。一般から募った写真が写ってる」
マ「そうそう!よく知ってますね。親戚っスか?」
私「・・・なんでやねん。んなこたぁないっ!!」
マ「あと彼が好きですね。エレファントカシマシ」
私「まじスか?俺も宮本さんはカッコいいと思う」
マ「最近は『ズレてる方がいい』って曲があって」
私「ありますよね。まだ、聴いてないんですけど」
マ「映画『のぼうの城』の主題歌なんですけどね」
私「うん。その映画も、観てはいないんですけど」
マ「辛い時とかそういう時に聴くと、元気が出る」
私「うんうん。そういう曲があるっていいですね」
マ「そうでしょう?すごく励まされるんだよなぁ」
私「でも、耳の調子悪くて活動休止なんですよね」
マ「そうそう。よく知ってますね。親戚っスか?」
私「なんでやねん(笑)。もうええっちゅうねん」
マ「この間、昔のCDを借りて聴いたんですけど」
私「いいですね。すごい嵌ってるじゃないですか」
マ「それがね、すごいマニアックな曲ばっかりで」
私「マニアック!そういう曲を集めたアルバム?」
マ「『酒もってこい』って延々言ってるだけなの」
私「・・・なんスかそれ。マニアック過ぎでしょ」

 

・・・でいまyoutubeで検索してビックリ。シングルなんじゃん。しかもいい曲じゃん。「ここからここまでがサビですよ。いまはまだサビに入る前ですよ」ていうのがなくて、悪い言い方しちゃうと単調なんだけど、決して単調に聞こえない、シンプルかつ心地よい耳障り。

 

ここまでの会話は脱線に次ぐ脱線。しかしこうして1曲、今日まで知らなかった曲に出会えた訳だし。長い付き合いながら知らずにいたが、好きなミュージシャンが共通していたことも発見できたし。会話の力はあなどれない。