Season3-18 大統領の陰謀

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シーズン3 第18話 「大統領の陰謀


かつて「平成の切り裂きジャック」として恐れられた連続殺人犯にして、薫と美和子の親友でもある浅倉。死んだはずの彼が現れる夢をみて薫は驚く。そんな折、トランク詰めの女性の死体が発見される。そこから朝倉の指紋が検出されたこと、また、被害者が娼婦だったことから、娼婦に恨みをもっていた連続殺人犯である朝倉が容疑者として浮上する。「まさか浅倉が?」薫の脳裏に不安がよぎるが、当時浅倉は記憶喪失だったはずで、過去の過ちを悔いていた。そんな浅倉が殺人を犯すはずがない、と薫は真相を突き止めようとする。


被害者が行方不明にあったころ、不審な男がトランクを押して歩いているところを複数の人に目撃されていた。その男が浅倉か?目撃地付近の河川敷では、ホームレス集団が「大統領」(役:きたろう)を中心として共同生活を営んでいた。そこで話を聞くうち、浅倉がこのコミュニティに属していたことが分かる。


この河川敷には、「まちの浄化」と称してホームレスの追い出しを目的とした開発計画が持ち上がっており、市長の平本の公約となっていた。しかし最近になって、この計画が中断していることが分かり、疑問をもった右京が市長に話を聞こうとする。


そんな中、今度は大統領が河川敷で転落、死亡した。酔っていたことから事故死と警察は判断するが、右京は大統領が「お守り」と言っていつも首から下げていた巾着袋がないことに気付き、他殺を疑う。


浅倉の遺品の中からトランクを捨てる場所が書かれた地図が見つかり、浅倉が誰かから遺体の入ったトランクを捨てるよう指示されていたのではないかと突き止める。もちろん浅倉はそのトランクの中に死体が入っているとは思いもしなかったのだろう。はたして浅倉に死体を捨てる指示を出したのは誰か?そして大統領を殺した真犯人は誰か?市長の公約である開発計画中止との関係は??




「相棒」の重要人物・浅倉が事件にかかわっていたことが分かる本作。


かつて罪を犯したものの、ショックから記憶を失い、そして自分の過ちを後悔していた浅倉がまた罪を犯すはずがない、と仲間の無罪を証明しようとする薫。


ホームレス集団をまとめる大統領と、開発計画を進めようとする側とのちょっとした利害関係の一致から、今回の事件が起きてしまいます。


感想は・・・大統領がけっこうワルだったんだな、ということ。


自分たちの環境を守るためとはいえ、ホームレスがそこまでしないだろうと。


結局浅倉を使っただけで、自分の手を汚していなかった大統領が卑怯すぎる。


そしてそれ以上に、大統領を使って罪を隠したものの、最終的にジレンマに陥ってしまった真犯人が一番愚か。


真犯人のジレンマを描いた、よくできた話だと思った。