Season1-10 最後の灯り

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シーズン1 第10話 「最後の灯り」


場所は海辺。右京は砂浜に座り込み、ボーっと海を眺めていた。メガネは割れている。そこに、頭に手を押さえながらふらふらと近づく薫。いったい何があったのだろう。必死に記憶をたどっていくと・・・


映画監督の仲瀬古が、美和子とのインタビューの真っ最中に急死した。インタビュー中の10秒程度の停電によってあたりは真っ暗になり、電気が着いた時には監督は動かなくなっていた。捜査に加わった右京は、鑑識の米沢から窒息死だと聞くが、窒息死と感電死が区別がつきにくいことに気付き、直前の停電との関連を疑う。そうして美和子から詳しく話を聞くうち、停電が起こる直前、電飾係の男がコーヒーをカーペットにこぼしていたこと、そのこぼれたところが仲瀬古監督の足のすぐ近くで、その時監督は靴を脱いでいたことなどを知る。それらの状況から、右京と薫は事件の匂いをかぎ取り、ゴミ捨て場に捨てられていたコーヒーがこぼれたカーペットを見つけ出す。その瞬間、後ろから何者かにスタンガンをあてられ・・・


こうして何者かに気絶させられ、海辺に放棄されたようだ。薫は足にけがを負って動けない右京を背負い、監督殺しの真犯人を追う・・・







冒頭いきなり海辺でけがを負った右京と薫が登場し、そこまでの経緯を回想するように物語が進む。


そういう進行方法が面白い。


最近でこそ、最初にあっけなく事件が解決したと思わせて、その裏の出来事を時間軸を戻しながら展開していく手法(注1)や、途中で今までの出来事が全て夢だと分かる夢オチ(注2)、9時から10時までのリアルタイムで右京の事件と尊の事件が交錯する(注3)など、演出に遊び心を感じる作品が多いけれど、そのはしりではないか。


長年連れ添った監督に、名前すら覚えてもらえていなかった。


そのことに嘆き、悔しさのあまり監督を殺してしまう真犯人。


しかし本当は殺す必要などなかった、というなんとも悲しい話。


10年くらい前の話でありながら、心に残る初期の相棒の傑作だと思う。



(注1)Season8-18「右京、風邪をひく」参照
    http://d.hatena.ne.jp/bibbidi-bobbidi-do/20100502/1272778021
(注2)Season6-17「新・Wの悲喜劇」参照
    http://d.hatena.ne.jp/bibbidi-bobbidi-do/20090712/1247414219
(注3)Season9-7「9時から10時まで」参照
    http://d.hatena.ne.jp/bibbidi-bobbidi-do/20101211/1292072691