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シーズン6 第19話 「黙示録」
死刑囚の錦貴文が獄中で突然死亡した。錦が病死であることを証明する鑑定書を取りに行かされる右京と薫。そこで右京は、約19年前に死刑が確定していたにもかかわらず、いままで死刑が執行されなかったことに疑問を抱く。
錦貴文は25年前の品川母子殺人放火事件の犯人とされ、裁判で死刑が確定していた。しかし、その証拠資料にあいまいな点が多くあったことなどから、右京は冤罪の可能性に気付く。そんな折、当時錦を逮捕した黒木警部補と、錦を送検した緑川検事が相次いで殺害される事件が起き、錦の唯一の肉親である父親の錦史忠に疑いがかかる。
一方、19年前の裁判を担当した裁判官の一人が三雲判事であることを知った右京は、三雲判事の警護にあたろうとする。しかし三雲は、被害者遺族に恨まれることも覚悟している、という。
黒木警部補が、殺害される直前に、ある指紋と25年前の事件関係者の指紋との照合を鑑識に頼んでいたことが分かった。黒木警部補は、25年前の事件について、何らかの証拠を突き止めていたようで、それが殺害されることと関係していたようだ。実は黒木警部補は、錦が冤罪であったことに気付き、その証拠を真犯人に突き止めていたのだ。その事件関係者、すなわち真犯人とは??
シーズン6の最終話は、最終話にふさわしいスケールの大きさと、扱うテーマの重たさ、難しさが特徴的。
第一話「複眼の法廷」(http://d.hatena.ne.jp/bibbidi-bobbidi-do/20120310/1331369215)に登場した三雲判事が再登場し、彼が裁判員制度に頑なに反対していた理由が明らかになります。
法務大臣を辞任したのち、シスターへと転身したゆり江は、法務大臣就任当時、錦の死刑執行命令書にサインをしなかった。
そして三雲判事は、左陪席で初めての裁判を担当した錦の裁判で、ひとり無罪を主張するも、死刑が確定、その時の判決文を25年経った今も肌身離さず持ち歩いていた。
そんな二人にとっての「黙示録」がテーマ。
多くの人間の人生が大きく変わってしまった25年前の事件の真相が、ようやく明らかになります。
真犯人の登場はなんともあっけなかったけれど、その事件によって無実の罪を着せられ、あげく獄中で病死してしまった錦とその遺族を思うと、真犯人がものすごく腹立たしい存在になる。
冤罪による社会的信頼を失うことへの対策として「黙示録」をつくり、自然死であることを証明するためにわざわざ司法解剖までした国家。
最終回らしく、ゾッとする内容でした。
「杉下の正義は、時として暴走するよ」小野田に言われてギクッとする薫。これが実は次シーズンでの薫の卒業の伏線となっていたのかもしれないと思うと、つくづく「よくできてるな」と関心します。