続く「うっかり」

教室にタブレットを置き忘れた、とか、教科書を家に置き忘れた、とか、とにかく子どもたちの些細な忘れ物が多くて。そんな話を家族から聞いて、自分も小学生の頃は忘れ物が多かったかなあ、と振り返る。まあしょうがないよね。みんなが通る道だ。うっかり忘れて、先生に怒られて、友達に笑われることで、忘れないようにという注意力が磨かれる。きっとそういうことなのだろう。その証拠に、大人になった今、自分はほとんど忘れ物なんてしない・・・。なんて思ったのだけれど、割と「うっかり」してしまうことはいまだにあって、げんなりする。なんだ、大人になっても変わらないじゃないか。

 

今日だって、出張先のカフェの店主に渡そうと思って、自宅近くの駅にある東急線沿線フリーペーパー「SALUS」を持っていこうとしていたのに、忘れた。今月はカフェ特集だったから、きっと喜ぶだろうと思ったのだ。しかし自宅を出て、駅に着いた頃にはすっかりと忘れていて、ラックに近づく事すらしなかった。気づいた時にはもう東京メトロの地下鉄に乗っていた。残念。こういう「うっかり」はいまでも数えきれないくらいある。「忘れないように」と念じることまではするのに。

 

小学生とさほど変わらない不注意な自分に、自分で喝をいれる。その「うっかり」を劇的に減らすことができたら、それだけで充分信頼されるような大人になれるだろうに、と。