ゴミ袋を突き破る枝

朝、自宅まわりの植栽の手入れを少しした。ユキヤナギが方々に伸びて鬱陶しいくらいだったので適度に切った。門扉となりのランも、アスパラガスも、アイビーも、夏の間に蓄えたエネルギーを放出するかのごとく、暴れていたので、枯れた葉は取り、また丈を短くした。あれもこれも、これくらい短くしないと、とやっている間に、どんどんとゴミ袋がたまっていく。ユキヤナギの枝をどんなに細かくしてもゴミ袋を突き破り、捨てるのに苦戦する。いーーっ、てなって、袋を二重にして、ようやく捨てた。枝を入れても突き破らなくて、かつ、ちゃんと溶ける燃えるゴミ袋を開発したら需要があるんじゃないか、とひらめいたくらいだ。

 

高い方の枝は脚立を使って、よし、と気を引き締めてやらないと手入れできない。一軒家で樹木の管理をしている人は本当にすごいと思う。まあ愛着があれば当たり前か。もしくは造園屋さんにやってもらうのが普通なのか。今日は気力もなく、アカシアの手入れは諦めた。

 

枝葉を捨て、ほうきで掃きながら、うだうだ文句を浮かべながらも、こうして植栽の手入れをするのが自分は好きなのだと思う。枝が伸び放題で、雑草もはびこっている様子を見ると、なんだか手入れを怠っているだらしない家のように思われる気がして、胸が苦しくなる。そんなんじゃないよ、と反論したくなる。だから手入れをする。それだけの話だ。手入れをして、すっきりした姿を見ると、ゴミ袋を突き破る枝に苦戦するのも悪くないと思う。