新書サイズのブックカバー

かばんの修理の話で思い出した。かばんの他にもいくつか革小物を持っている。

 

ひとつは、靴。これはもうたぶん10年近く、negroniのスニーカーを何足か買って交代しながら、ソールが摩耗したら交換してもらいながら、履き続けている。ルックスはもちろん、履き心地が良くてお気に入りだ。

 

次に、定期入れ。これは家族にプレゼントしてもらったYUHAKUのパスケースで、名前入りのもの。わずかにグラデーションがかかった表面の色合いが美しい。

 

そして、財布と名刺入れ。これは手づくり市で出会った作家、yuta hashimoto さんのもの。革の手触りとエイジング感が良い。デザインが主張するようなものでなく、経年変化する革で形づくられたものを、そのまま持ち歩いているかのような安心感がある。縫い目も強く、丈夫だ。

 

最後に、ブックカバー。数年前に司ヶ谷の手創り市でyuta hashimoto さんの革のブックカバーを買った。文庫本サイズのシンプルなもので、500円程度の文庫本でもこれで包むと一気に高級感を増す。よく本屋さんで包んでもらうような紙のブックカバーは正直あまり好きではないのだけれど、この革のブックカバーは大好きで、大切にしている。

 

ここで、欲張ってもうひとつ、ぜひとも手にしたいものがある。新書サイズのブックカバーだ。文庫本と同じくらい、新書を持って出歩くことも多いのだけれど、先の革のブックカバーでは新書を包むことができない。だから、新書サイズでつくってもらうことができないだろうか、とひそかに企んでいる。持ち歩き、電車内でつり革をつかみながら読む本と言えば文庫本が相場なのだろうけれど、新書だって同じくらい手軽で、持ち運びやすい。新書サイズのブックカバーがあれば一定の需要を満たすことができると思うのだが、どうだろうか。