神保町と皇居ラン

来年の4月から、職場がお茶の水に変わる。住所で言うと、千代田区駿河台。大学が多い街だ。自分が大学生の時はそれほどお世話になっていなかったけれど、駅前の画材屋さん「レモン画翠」には何度か、模型道具やクロッキー帳などを買いに行った、と思う。

 

そこから少し歩くと地下鉄の神保町駅がある。JR御茶ノ水駅と神保町駅。あまり近い印象はないが、歩いても割とすぐの距離感だ。神保町と言えば、日本有数の古書店街。ただ、これについても私はほとんどなじみがなく、神保町の古本屋で古本を買ったことはほとんどない。

 

神保町と聞いて思い出すのは、大学時代のサークル友達が、駅前の老舗喫茶店でバイトをしていたという話。喫茶店の本などに度々登場するような有名な喫茶店で、バイトをしていると聞いた時は驚いた。すごいじゃん、と言ったら、もう辞めたという返事が来た。彼女にとってはもう過去のことになっていた。

 

私にとっての神保町は、大学時代の学科仲間に皇居外周をジョギングしようと誘われ、貸しロッカーへ向かう時に乗り降りした駅、という印象が強い。貸しロッカーで着替えて、竹橋あたりまで歩いて、そこからジョギングをスタートさせる。1周約30分。信号がないからゆったりと走れたけれど、同じようにジョギングをしていた人が多く、天邪鬼な自分はちょっと寂しくもなった。いい気分転換になった皇居ジョギングも、今は全然していない。当時は、東京マラソンという目標があったからできたのかもしれない。あの貸しロッカーは今もあるのだろうか。

 

神保町の駅と皇居との行き来だったから、古書店街も、老舗喫茶店が集まるエリアも、ほとんど知らない。来年、職場がお茶の水に移ったら、この機会に散策してみようか。