他者との会話

下北沢で本のイベントがあって、久しぶりに会って話をしたその人から刺激を受けた。家族や仕事仲間以外では会うことが極端に少なくなったいま、こうして直接会って話をしていると、会って話をすることのありがたさ、文字通り、有り難さを感じる。コロナウイルスがなかったらそう感じることもなかったかもしれないと思うと、ものは考えようで、プラスにもマイナスにも捉えることができる。

 

自分のこと、仕事のこと、これからのこと。それらを、自分の殻に閉じこもって考える限り、どれだけ時間を費やしたとしても、頭に浮かばないであろうアイデアがきっとある。しかし、他者と会話をしていると、何気なく行き交ったささいな言葉から思いもよらないアイデアが浮かぶ。そんな、「どんなに時間を費やしても自分だけでは生まれなかったであろうこと」が生まれる可能性が高まるという点で、他者との会話は有用であり、機会は少なくなったとしても、絶やしてはいけないのだと思った。