文京区散歩

連休初日は、文京区散歩。

 
(春日)
 
しばらく前に友達に教えてもらって行きたいと思いながら、しかし保留にしていたオーダーシャツ屋さんに、勇気を振り絞って突撃する。ビスポークシャツというやつだ。ベテラン風の店主と会話しながら、選びながら、自分だけのシャツをつくる。いままでシャツに対して無頓着であったことを思い知った。出来上がりが楽しみだ。
 
(白山)
 
このあたりに来たら寄ろうと思うのが、紅茶の美味しい喫茶店。静かな店内で、少し仕事での対応もあったが、のんびり過ごした。コーヒーだけが喫茶店じゃないぜ、と思える店だ。
 
本駒込
 
以前、事業化目指して仕掛けていた土地に、久しぶりに行ってみる。すると、当然のことながら、立派な家が建っていた。ふと向かいを見ると、道路で遊んでる子供と目があった。その子に「道路に出ちゃダメ」という母らしき声が。声の主を目で追うと、その家の2階のベランダに立つお母さんと目があった。数年前に自分が売りこんでいた土地にこうして家を構え、幸せに暮らしている家族を見て微笑ましく感じる一方、ビジネスチャンスをどこだかわからない業者に取られたということが、悔しくてならない。
 
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(白山)
 
その土地から30秒ほど歩くと、目の前には母校がある。キャンパスからでてくる学生の、その若々しさ、エネルギッシュさを感じて、塩をかけられたナメクジのように、身体中が溶けそうな感覚を味わった。自分はもう遠いところにいるっていうのか?もうあの頃には戻れないっていうのか?
 
なんの前触れもなく突然逝ってしまった教授のにこやかな微笑みを、ふと思い出した。そういえば...先ほどの土地を売り込むために、おれは教授の時間さえも奪ったんだ。「学生寮用地として、大学で買ってくれませんか」なんて、いま思うとかなり唐突な相談をしてしまったのに、教授は喜んで会ってくださった。池袋駅前の喫茶店でのあの時間。あれは多分、仕事にしてやろうという意気よりも、多少なりとも成長した自分の仕事ぶりを教授に見てほしい、という欲の方が強かったんだ。つくづく、自分勝手な自分だ。
 
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